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【食】骨粗鬆症予防にはプルーン!特に閉経後の女性には効果的

女性食

Posted on 2011.9.7

plum米国・フロリダ州立大学のBahram H. Arjmandi教授らが、British Journal of Nutrition 2011年5月31日オンライン版に発表した研究で、プルーン(干しプラム)が骨粗鬆症予防に効果を持ち、特に閉経後の女性には、有効であることが明らかになりました。
教授は果物や野菜の持つ健康維持効果を長年研究していましたが、骨密度を維持または増加させ、骨粗鬆症の予防に効果を有する可食植物には、これまで出会えなかったということです。
しかしながらプルーンにはその可能性があるのではないかと考え、閉経後の女性を被験者として継続的に一定量食べた場合の、その効果を調べました。
参加者は閉経後1-10年の女性で、ホルモン補充療法や骨粗鬆症予防のための何らかの服薬などを一切していない女性160人で、毎日干しプラム100g(プルーン10粒程度)を食べるグループと、比較対照のため干しりんごを100グラム食べるグループの2グループに分け、12ヶ月食べ続けて効果を調べました。また参加者はどちらのグループも毎日カルシウム500mgとビタミンD400IUを同時に摂取させられました。12ヶ月後に二重X線吸収測定法で被験者の女性の尺骨と脊椎の骨密度を測定したところ、プルーンを食べていた女性のほうが、干しりんごを食べていた女性よりも、有意に骨密度が高いことが明らかになりました。
また開始時点と比較して、プルーンを食べていた女性は、骨代謝マーカーである骨特異的ALPとTRAPの血清中濃度が低下していました。
博士によると、女性は閉経後の最初の5~7年の間、毎年3~5%づつ骨が失われてしまう、また男性も65歳以上になれば閉経後の女性と同様に骨が失われてしまうことも明らかになっているので、6~10粒のプルーンを毎日食べ続けるることを推奨するとしています。