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更年期女性のホットフラッシュや不眠にはしっかり体を動かすことが効果的!

女性運動

Posted on 2013.4.6

 
 
 

睡眠の質を高めるのは、昼間に運動するなどしっかり体を動かすことが重要であり、効果的であることはさまざまな研究で明らかになっていますが、米国・ペンシルベニア州ピッツバーグ大学のRebeccaThurston博士らが、Menopause 2013年3月25日オンライン版に発表した研究で、体をよく動かすことがホットフラッシュ(ほてり、のぼせ)や寝汗で悩む更年期女性の睡眠の質を改善するのにも効果的であることが明らかになりました。
 
博士らは運動が睡眠の改善効果を持つ事は明らかにされていましたが、ホットフラッシュに悩む更年期女性に関しての実証研究がなかった事から、52人の更年期女性(白人27名黒人25名年齢54~63歳)を対象に調査を行いました。
 
被験者は4日間昼夜アクテイグラフという睡眠や身体活動を細かく記録できるセンサーを身につけ、また被験者自身でその間日誌に睡眠の時間や質と運動時間やその強度、日常の家事や育児に関わる作業とその労働強度などを記入しました。
 
得られたデータを分析した結果、日中に高い強度の身体活動をすることが、睡眠の質を高め、睡眠途中での目覚めなどを減らすことがわかりました。
 
詳しく分析すると、スポーツなどで体を動かすよりも、日常の家事育児に関わる作業が、より睡眠の質に対して影響力が大きいこと、白人女性で肥満していない人に関して、特に上記の傾向が高いことなども明らかになりました。
 
博士らは今回の研究結果から、更年期で睡眠の質が低下している女性は、家族の世話や家事などの日常作業でしっかり体を動かすことが改善につながるので重要だとしています。
 
Menopause 2013年3月25日オンライン版