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髪染めはほぼ安心…でも注意が必要

女性美容老化

Posted on 2020.9.7

米国ハーバード大学ブリガム&ウイメンズ病院のコホート研究で、髪染め(染毛剤)の使用が、死亡率を高めることに関連していないことがわかり、2020年9月2日付の『British Medical Journal』で発表されました。

この研究は、117,200人の女性を36年間追跡調査した結果を分析したもので、染毛剤を長期間使用していた女性は、染毛剤を使用したことがない女性に比べて死亡率や、がん全般に関する発症率に、大きな違いはなかったということです。

注意したいのは、今回の研究で、染毛剤の累積量が多い女性は、乳がん、卵巣がんのリスクがやや高まっていること、皮膚がんの一種である基底細胞がんが白人女性に見られたこと、地毛が黒髪の人に悪性リンパ腫の一種であるホジキンリンパ腫が多かったことなども判明しました。また今回の研究は、対象となった女性が白人女性が多かったことが特記されています。

この結果について研究者は「染毛剤の使用ががんのリスクまたは死亡率の増加に関連しているかもしれないという懸念に対して、ある程度の安心を提供する結果となった」と述べている一方で、「さまざまな髪色の種類と一部のがんとの関連性については、さらに調査する必要がある」と注意を喚起しています。染毛剤 の利用について、頭皮に付着しないようにするなど、引き続き注意が必要かもしれません。黒髪の国、日本女性にとって一番安心なのは、やっぱり白髪を隠さずにグレイヘアーでいることかもしれませんね…。

【出典】

Yin Zhang, Brenda M Birmann, Jiali Han, Edward L Giovannucci, Frank E Speizer, Meir J Stampfer, Bernard A Rosner, Eva S Schernhammer. Personal use of permanent hair dyes and cancer risk and mortality in US women: prospective cohort study. BMJ, 2020; m2942 DOI: 10.1136/bmj.m2942