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身体醜形障害と摂食障害には強い関連性あり

女性心理美容食

Posted on 2020.10.19

英国・アングリアラスキン大学(ARU)の研究で、ソーシャルメディアを介して募集された1,600人以上のスポーツクラブ会員を対象に調査した結果、約30%の人に「摂食障害」が認められ、そのうちの76%が「身体醜形障害(他の人には気にならない見た目の欠点に執着してしまうことを特徴とする精神疾患)」に苦しんで切ることが明らかになりました。この相関関係は特に女性に多く見られました。 ARUのスポーツ科学の研究者でこの研究の筆頭執筆者のマイク・トロット氏は、「身体醜形障害は、不安、ストレス、生活の質の低下をもたらす可能性があり、今回の研究で身体醜形障害と摂食障害の相関関係が非常に強いことが明らかになりました。治療に携わる医療者はこの2つについて定期的にスクリーニングを行い両方の治療を並行して行うことを視野に入れておく必要があります」と述べています。
他人には気にならない見た目が自分にとってはどうにも気になって仕方がない…ということがあります。たとえば自分は頬に大きなほくろがあり、それがとても気になっていました。他人から褒められても、「そんなに目立つんだ!」とものすごく憂うつになり、人と会いたくなくないと思うこともあり、ファンデーションで隠したり、髪で隠していました。結局、美容皮膚科に相談して炭酸ガスレーザーで除去してもらい、とてもスッキリして頭の中の重たい暗雲が消えたのを覚えています。
【出典】 Mike Trott, James Johnstone, Joe Firth, Igor Grabovac, Daragh McDermott, Lee Smith. Prevalence and correlates of body dysmorphic disorder in health club users in the presence vs absence of eating disorder symptomologyEating and Weight Disorders - Studies on Anorexia, Bulimia and Obesity, 2020; DOI: 10.1007/s40519-020-01018-y