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【メディカル】熱波の健康に与える影響は国によって異なる!

病気

Posted on 2010.7.22

heatイタリア・ローマ市地域健康局Daniela D'Ippoliti博士らヨーロッパ各都市における熱波影響と死亡率及びその定義を研究する国際チームが、7月16日のEnvironmental Health 発表した研究で、ヨーロッパの熱波の影響による死亡率は、通常時の1.5倍から3倍にもなり、特に女性高齢者が熱波によって死亡リスクが高 まることがわかりました。
一方、都市間の違いも顕著で、2003年の熱波での死亡率の増加がミュンヘン市では7.6%だったのに対し、ミ ラノ市では33.6%でした(調査対象の都市はアテネ、バルセロナ、ブダペスト、ロンドン、ミラノ、ミュンヘン、パリ、ローマ、バレンシアの9都市)。ま た熱波の影響で死亡率が上昇する原因については、心臓血管系の疾患に起因するものよりも、呼吸器系の疾患によるものが多いことも明らかになりました。
一方これまで曖昧だった熱波についての定義は「少なくとも過去2日間の1日の最高気温(3時間継続)、または最低気温(1時間継続)がその月の気温の上位10%以内であること」としています。
博士は研究結果からヨーロッパの気候変動によりこれまで暑さにさらされてこなかった地域(中央・東・南ヨーロッパ)の住民たちに、地域特性に合わせた対策と介入が求められており、特に都市に住む高齢女性に焦点を絞った対応が必要とされているとしています。