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【食】ヨーグルトが高血圧予防につながる可能性!

病気食

Posted on 2012.9.28

yo米国・ボストン市タフツ大学のHuifen Wang博士らが、ワシントンDCで2012年9月19~22日に開催されたHBPR 2012(米国心臓学会高血圧部会2012)で発表した研究で、一日平均70~80mlのヨーグルトを食べている人は、全く食べない人に比べて31%も高 血圧症のリスクが低いことが明らかになりました。
博士らは調査当初には高血圧症ではなかった2.197人の被験者を長期にわたって調査した データを詳しく分析しました。データには被験者の血圧などの健康状態のデータと、日々の食生活、食品の種類および消費頻度、量などからなっており、ヨーグ ルトの摂取に関するデータも含まれていました。
14年間の調査期間中に被験者のうち913人が高血圧症を発症しましたが、ヨーグルトを食べ る量が毎日の摂取総カロリーの2%以上と推定される被験者は、他の高血圧症の発症リスク要因、生活習慣やコレステロール低下剤服用の有無などの要因を取り 除いた上で、上記のように食べない人に比べ31%も高血圧発症リスクが低いことがわかりました。
収縮期血圧(最高血圧)を比較すると、ヨー グルトを最も多く食べていたグループは食べないグループの人に比べて、平均0.19mmHg低いこと、また高血圧症を発症して降圧剤を服用している被験者 を除いて比較した場合、ヨーグルトの摂取の有無は最高血圧に関してさらに大きな影響を与えていることも明らかになりました。
博士らはさらに詳しく調査する必要があるが、ヨーグルトを食べることは健康な食生活の一部であり、血圧のコントロールと高血圧症の予防に寄与している可能性が高いのではないかとしています。