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ゴーヤー(ニガウリ)ジュースに膵臓がん予防効果の可能性!

病気食

Posted on 2013.3.15


 

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膵臓がんは初期症状があまりないために発見が遅れて手遅れになるケースが非常に多いがんであり、日本でも年々増加傾向にありますが、
米国・コロラド大学のRajesh Agarwal博士らが、Carcinogenesis 2013年3月8日オンライン版に発表した研究で、
ゴーヤー(ニガウリ)に膵臓がんを防ぐ効果があることが明らかになりました。
 
博士らは過去の細胞ベースでの研究でゴーヤー抽出成分が乳がん細胞の増殖を抑制することを発見しており、ゴーヤーに注目して研究をすすめてきました。
 
またゴーヤーが漢方やアーユルヴェーダで、膵臓がんにつながりやすい2型糖尿病に効果があるとして用いられてきたことから、
ゴーヤーに膵臓がん予防の効果があるのではないかと考え、培養細胞とマウスを使用した実験を行いました。培養細胞を分析したところ、
ゴーヤー抽出液が膵臓がん細胞のグルコース代謝能力を抑制することで細胞のエネルギー源を絶ち、
結果として膵臓がん細胞を死に至らしめることを発見しました。
 
さらに博士らがマウスに膵臓がん細胞移植して増殖状況を6週間観察した結果、
フリーズドライのゴーヤー・ジュースを飲ませたマウスは与えなかったマウスと比較して
60%も膵臓がん細胞の増殖が少ないことが分かりました。
 
博士らは今後ゴーヤーに含まれるどの成分が効果を持つのかについて研究をすする予定だということです。

Carcinogenesis 2013年3月8日オンライン版