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座ってばかりではがんリスクが高まる

病気

Posted on 2014.7.9

体を動かさない、運動不足な生活は、糖尿病や肥満症、心血管疾患だけでなく、がんになるリスクも高めてしまうことが、米国国立がん研究所ジャーナルで2014年6月16日に発表された研究によって、明らかになりました。この研究は、過去に行われた43件の研究データを分析したもので、がんの症例6万8936件を含む400万人以上のデータをメタ解析しました。その結果、身体活動が少ないと、がんの発症リスクが高くなることが明らかになりました。特に、大腸がん、子宮内膜がん、肺がんに関して、座ってテレビを見ている時間が長いと、発症リスクが顕著に高くなるということです。今回の研究では、因果関係に関しては分析されてはいませんが、3つのがんを予防するために、運動不足にならないように、日常生活で気をつけることは十分に有効な手段だと研究者は述べています。
Television Viewing and Time Spent Sedentary in Relation to Cancer Risk: A Meta-analysis. JNCI Journal of the National Cancer Institute, 2014