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揚げ物好きの男性は前立腺がんリスクが高まるので要注意!

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Posted on 2013.2.12

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フレンチフライ、フライドチキン、フライドフィッシュ、ドーナツなどを頻繁に食べる食習慣の男性は前立腺がんリスクが高まることが米国・フレッド・ハッチンソンがん研究センターのJanet L. Stanford博士らがThe Prostate 2013年1月17日オンライン版に発表した研究で明らかになりました。
これまでの研究から揚げ物が乳がん、肺がん、膵臓がん、頭頸部がん、食道がんリスクを高めることは知られていましたが、前立腺がんリスクとの関係については明らかになっていませんでした。
そこで博士らは大規模調査で得られたデータを分析しその関係性を調査しました。分析対象となったデータは1.549人の前立腺がん患者(35-74歳)と比較対照のための年齢階層が同じ健康な男性1.492人から得られた健康状態と食生活、食習慣に関するものでした。
前立腺がん発症リスクに影響を与えているさまざまな要因を除外した上でデータを分析した結果、少なくとも週に1度は揚げ物を食べていた男性は1度未満しか食べない男性より前立腺がんリスクが高いことが分かりました。
週1度以上食べている場合と、1度未満の場合を比較すると、フレンチフライ37%、フライドチキン30%、フライドフィッシュ32%、ドーナツ35%、それぞれ前立腺がん発症リスクを高めていました。また悪性の前立腺がんのリスクもわずかですが高めていました。
博士らは上記のような揚げ物の多くは、ファストフード・チェーンので購入し、食べられることが多く、高温の油で良く揚げられる過程で、酸化ストレスの高い発がんリスクを高める物質が生成されのでこうした結果につながるのではないかとしています。
The Prostate 2013年1月17日オンライン版