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【メディカル】最小限のリスクしか冒さないCEO(最高経営責任者)は誰より大きなネガティブ感情の持ち主-銀行頭取の感情特性が融資にも反映する!

心理

Posted on 2010.7.18

dollarスペイン・ブルゴス大学のJuan Bautista Delgado Garcia教授らがBritish Journal of Management 6月号に発表した研究で、経営者の性格特性、とりわけ感情面での特性が経営判断に影響を及ぼしていることが明らかになりました。
教授らはスペインの銀行、貯蓄銀行合わせて116行のCEO(最高経営責任者・頭取)を対象に彼らの性格・感情特性と、それぞれの業務経歴なども入ったデモグラフィックデータを調査しました。
回答の得られた51の銀行に関して、さらに銀行のアニュアル・レポートが専門家により経営上の総合的リスク、その銀行の貸し出しポートフォリオ(商業貸出し、物的信用保証、ファイナンス・リース)における信用リスクなどが分析されました。
感情特性はPANASという個人の感情特性をポジティブ感情(興味津々、何かに熱中、自信など)ネガティブ感情(神経質、恐怖、怒り、イライラなど)の二つの面から測る尺度が使用されました。
分析の結果、銀行CEOのネガティブ感情が大きいほど、抵当など物的保証による与信が多く、対象物が借り手側に行ってしまうファイナンス・リースが少なくなっていました。
商業貸し出しに関して感情特性は、ポジティブでもネガティブでも変りなく、ポジティブ感情特性は融資の信用リスクに影響を与えてはいませんでした。
教授らはネガティブ感情が多いCEOほど貸し出しポートフォリオの内訳に低リスクタイプの割合が多くなっていたと結論づけています。