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【ライフスタイル】テレビ視聴は人を不満足感と病気不安に陥れる!

心理

Posted on 2010.10.5

TVbyouki米国・ロードアイランド大学のYinjiao Ye准教授らが、Mass Communication and Society 9月号に発表した研究で、テレビを見ると人はより不満を感じやすく、病気に対する不安感を募らせることになる傾向があることがわかりました。
准教授らは274人の健康で元気なアラバマ大学の学生(18歳から31歳)を対象に、調査の目的は一切知らせずに、テレビ視聴状況と生活の満足状況を調査しました。
その結果、テレビ視聴の影響で、自分自身が何らかの健康上のリスクを抱えて苦しむ、大きな可能性があるのではないかと信じるようになったり、抱え込む健康上の問題が、ひどく重いものになるのではないかと強く信じたりしてしまう傾向があることがわかりました。
米 国では医療を扱った番組が人気で、ER、グレイズアナトミー、ドクターハウスなどが高視聴率で、その影響も大きなものとなっています。准教授はこれらの番 組は、健康や病気に対する知識を広め、人々の健康に対する見方や行動を変化させているけれども、その一方でテレビで取り上げられたこれまで知ることもな かった特殊な病気や重い病気に、自分が罹患してしまうのではないだろうかと考えるようにもさせている可能性が高い、と調査結果を分析しています。そしてテ レビを通して健康不安にさらされるようになってしまい、それが健康で長生きする可能性という人生の満足感を得る道を妨げることに繋がっているとも分析して います。