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【ライフスタイル】人はなぜ自己過信に陥るのか!

心理

Posted on 2012.8.24

jisin人間は自分の身体能力や、世間受け、仕事の能力などを実際よりも高く見積もりがちで、自己過信に陥りやすいことが、これまでの研究で示唆されています。実際にインテリで理性的な判断をすると考えられる大学教授の94%が、自分の業績が平均以上であると自認しているとの米国の研究もあるほどで、大きな失敗につながりかねない、こうした傾向性がなぜ生じてしまうのか、なぜ自分にだけ甘くなるのか、誰しも疑問に考える問題に米国・カリフォルニア大学バークレー校のCameron Anderson博士らがひとつの回答を提示し、研究結果が2012年内に近刊予定のJournal of Personality and Social Psychology に発表されることになりました。
博士らはなぜ人が自己過信、自信過剰になってしまうのか、そして自己過信がどのように働いて実際の自分よりも自分が上であると思わせてしまうのか、これらについて6つの実験を行い検証しました。1つの実験は242人のMBAコースの学生を学期の始めに対象に歴史上の人物と史実、著作物、詩の一覧リストを見せて、知っているかどうかを答えさせるというもので、ただし実験に使われたリストには、博士らが創作した実際にはないニセモノも含まれていました。
そこでたくさんのニセモノを知っているリストに挙げた人が、自分の実際の知識よりも多くを知っていると答えた、つまり「知ったかぶりの自己過信タイプ」であると見なされました。
MBAの学期が終了する際に調べたところ、この自己過信、自信過剰のタイプが被験者のMBAコースの学生の中で、最も高い社会的地位を築いていた経歴の人々でした。
こうした実験の結果から、博士らが得た結論は、自己過信や自信過剰は、その人の社会的地位を向上させることの助けとなっており、実際はそうではなくても、自分が人より勝っているはずと信じている人は、上の地位を占める傾向が高く、上昇志向の動機が自信過剰や自己過信に拍車をかけていることが明らかとなったとし、これこそが自己過信、自信過剰が存在する根源にあるのだろうとしています。