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【ライフスタイル】人は男性的な低い声のリーダーを好む!

心理

Posted on 2012.12.16

vo政治不信が言われる中、テレビの討論会や選挙演説から聴こえてくるわが国の政治家の声のトーンが以前よりも甲高くなっているような気もしますが、米国・デューク大学のRindy Anderson博士らが2012年12月12日付けのPLOS ONEに発表した研究で、人はリーダーが男性であれ女性であれ、いわゆる男性的な低い声で話すリーダーを好むことが明らかになりました。
博士らは、さまざまな研究が人間の声の高低が社会関係の認知や判断に影響することを示唆していることから、リーダーを選ぶ際に、どのような影響があるのかを明らかにするための実験を行いました。
実験を行うに際して博士らは、選ばれるリーダーの遂行する職責の質も関係する可能性があると考え、今回の実験では一般に女性がリーダーとして選出されていることが多い職責の場合はどうなのかについて、女性が行うことの多いPTAの会長の投票を勧誘するメッセージを使用して実施しました。
被験者は男性、女性各10人で、彼らが女性の声と男性の声に聴こえるように声のピッチが調整された2種類のメッセージを聞いて、どちらに好意を抱きリーダーを任せたいと感じたかが調べられました。
実験の結果、男女ともに低音の声に好感を持ったことが確認されました。この結果から低い声の持ち主がリーダーとしてふさわしく感じられることに関して、リーダーの職責の質や女性が多いというような社会的背景は影響しないことが確認され、あらゆる場合において、人は生物学的特徴である声の低さに影響され。声の低い人物をリーダーとして選ぶ傾向があることが明らかになったとしています。