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ソーシャルメディアの利用はうつ病リスクを高める

心理脳

Posted on 2021.1.17

18~30歳の米国人1000人を対象に行った調査によると、ソーシャルメディアの使用時間が1日300分を超えている人は、1日120分未満の人に比べて、6か月以内にうつ病を発症する可能性が2.8倍も高いことが明らかになりました。この研究は米国アーカンソー大学とピッツバーグ大学によるもので、2020年12月10日発行の『America Journal of Preventive Medicine』オンライン版で発表されました。この結果について研究者は、COVID-19の影響で、人と直接会って交流することが難しい状況で人々がより多くのソーシャルメディアを使用するようになっており、その価値が高まっているが、一方でソーシャルメディアを使用するときに感じる空虚感や孤独感などの影響も考える必要があると述べています。

【出典】 Brian A. Primack, Ariel Shensa, Jaime E. Sidani, César G. Escobar-Viera, Michael J. Fine. Temporal Associations Between Social Media Use and Depression. American Journal of Preventive Medicine, 2020; DOI: 10.1016/j.amepre.2020.09.014