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ジャンクフードを断つにはストレスに気づく

心理美容食

Posted on 2021.9.3

オハイオ州立大学の研究によると、ファーストフードや高カロリーなお菓子などの食べ過ぎを改善するためには、健康的な食生活を送るための教育(食生活改善プログラムなど)を行うだけでなく、自分がストレスを感じていることを自覚させることが重要とわかり、2020年11月の『Nutrients』に掲載されました。この研究は18歳から39歳までの212人の肥満傾向のある女性に、10本のビデオと小冊子(パンフレット)を見せましたもので、ビデオは、健康的な食生活、運動、ストレス管理に関する内容でした。その結果、最も効果があったのは、パンフレット、ビデオではなく、ビデオを見せた後に、被験者の女性のストレスを評価して、被験者自身がストレスを抱えていることを自覚させることだでした。研究者は、被験者の多くが、ビデオ視聴後に、自分自身がストレスを抱えていることに気づき、視聴後に第三者によるストレス評価を受けることで、自分が抱えるストレスの大きさを自覚(「首や肩の痛みはストレスが原因かもしれない」という気づき)し、ストレスを抱えないように行動変容を起こす…というプロセスによって、女性たちのストレスレベルが1ポイント減少すると、高脂肪食品を食べる頻度が7%減少することにつながったということです。

【出典】Mei-Wei Chang, Roger Brown, Duane T. Wegener. Perceived Stress Can Mediate the Associations between a Lifestyle Intervention and Fat and Fast Food Intakes. Nutrients, 2020; 12 (12): 3606 DOI: 10.3390/nu12123606