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運動している人は炎症マーカーが低い

運動

Posted on 2013.11.29

アメリカの健康栄養調査の結果を分析した結果、週に500メッツの運動をしている人は、運動をしない人よりも、27%も炎症反応性たんぱくの量(CRP) が少ないことが明らかになりました。炎症はウイルス感染、細菌など、外部からのダメージを受けたときにそれを排除しようとする体内防御システムで、CRP が多いほど、体内で炎症反応が起こっていることになります。炎症は細胞を早く老化させたり、遺伝子変異を起こしたりして、がんを発生させたり、寿命を縮め たりする原因になります。今回の研究は、北フロリダ大学の研究で、1999年から2006年に行われたアメリカ健康栄養調査の6242人分のデータを分析したもの。分 析の結果、500メッツ、例えば体重60㎏の人が約2時間の早歩きをする程度の運動を、毎週行っている人は、運動していない人に比べて、27%もCRPが 低いことが明らかになり、2013年11月に行われたWorld Congress on Insulin Resistance (WCIR)で発表されました。
Richardson M, et al. "Associations between vigorous intensity physical activity and C-reactive protein in U.S. adults." Presented at World Congress on Insulin Resistance (WCIR) 2013, 8 Nov. 2013.