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運動は腸内環境を整えることで脳機能と代謝機能を健康に保つ

運動

Posted on 2016.1.1

phm20_0448-sこんにちは!医療ジャーナリストの宇山恵子です。今年もよろしくお願いします。
2016年1月1日、私が注目した海外発の健康医療ジャーナル記事の翻訳です。
米国コロラド大学の研究で、運動が腸内細菌叢を変化させて脳の機能を健康に保ち、体内の代謝活性を促進することが明らかになり、2015年12月の『Immunology and Cell Biology』で発表されました。
これは若いラットを用いた研究によるもので、よく運動させたラットの腸内細菌叢は、運動しないラットに比べて、腸内細菌の種類が多く、その中でも有益な腸内細菌の数と種類が多いことが明らかになりました。
研究者らはさらに運動がなぜ体に良いかの理由として、運動することで健全な腸内細菌叢の維持し、体内の代謝機能や脳機能を向上させて、うつ病予防やメタボリックシンドローム予防にも貢献している可能性があることを指摘しています。
Agnieszka Mika, Monika Fleshner. Early life exercise may promote lasting brain and metabolic health through gut bacterial metabolites. Immunology and Cell Biology, 2015