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皮肉屋で不信感の強い人は認知症になりやすい

Posted on 2014.5.29

af9980030724東フィンランド大学の研究によると、皮肉屋で不信感の強い人は、そうでない人に比べて、認知症になるリスクが高いことが明らかになり、2014年5月28日号のオンライン版『Neurology』に掲載されました。この研究は、平均年齢71歳の1449人の被験者を10年間フォローアップし、血液検査のデータ、認知機能、皮肉と不信感に関するアンケート調査を行い、相関性を分析しました。そ の結果、不信感が強く皮肉屋のレベルを低、中、高に3分類したところ、皮肉のレベルが高い164人のうち14人が認知症を発症しているのに対し、皮肉のレ ベルが低い212人の中には9人しか認知症を発症しておらず、皮肉のレベルが高い人は、低い人よりも約3倍も認知症になりやすいことが明らかになりまし た。
Late-life cynical distrust, risk of incident dementia, and mortality in a population-based cohort. Neurology, 2014