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緑の多いオフィスは脳の機能を高める

Posted on 2015.11.9

gum11_ph05066-sハーバード大学の研究で、二酸化炭素のレベルが低く、風通しが良く、緑の多い環境のオフィスで働くことで、脳の働きが著しく向上することが明らかになり、2015年10月の『Environment Health Perspectives』に発表されました。
こ の研究では24人の被験者に対し、6日間ずつ、二酸化炭素濃度、風通し、そして塗料・接着剤・洗浄剤・ガソリン・シンナーなどの揮発性有機化合物 (VOC:Volatile Organic Compounds)の濃度、植栽の量などの異なるオフィス環境で過ごしてもらい、意思決定能力・危機管理能力・情報活用能力などの認知機能テストを行い ました。
その結果、二酸化炭素濃度が低めで、VOCの濃度も低く、緑の植栽がたくさん配置されたオフィスで働いたときの方が、認知機能が約2倍も高まるこ とが明らかになりました。
この結果について研究者らは、室内環境の質を改善して、緑を取り入れた良い環境で働くことで、労働者の意思決定能力を著しく向上 させることが明らかになったと述べています。
John D. Spengler, Jose Vallarino, Suresh Santanam, Usha Satish, Piers MacNaughton, Joseph G. Allen. Associations of Cognitive Function Scores with Carbon Dioxide, Ventilation, and Volatile Organic Compound Exposures in Office Workers: A Controlled Exposure Study of Green and Conventional Office Environments. Environmental Health Perspectives, 2015