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【ライフスタイル】母親が妊娠中に喫煙していると子供が犯罪者になる可能性が増す!

性と生殖教育、子育て

Posted on 2010.11.29

tabawoman米国・ハーバード大学のStephen L Buka 教授らがJournal of Epidemiology and Community Health 11月15日オンライン版に発表した研究で、母親が妊娠中に喫煙していた場合、その生まれた子どもが成人後に犯罪者になる可能性が高まるこ とが明らかになりました。
これまでにも多くの研究が妊娠中の母親の喫煙と、生まれた子供の幼児期から成人期に至るまでのさまざまな行動上の 問題との相関性を示唆してきましたが、他の多くの要因が絡み合っており、そうした要因の影響を除外しても、そうした相関があるのかどうかが明確ではないと の批判がありました。
そうしたことから教授らは、様々な関連要因を除いた上でも妊娠中の母親の喫煙がその子どもの成人以後の犯罪行為と相関 があるのかどうかを詳しく分析することを目的に、喫煙している母親で、1959年から1966年に生まれた3766人の成人を対象に調査しました。母親の 喫煙状況は血液中のコチニン濃度(タバコの煙に含まれるニコチンが体内で分解されてできる化学物質)で調査され、喫煙量は毎日1箱以上36.2%が、毎日 1箱以下26%でした。調査対象となった成人は1999年から2000年時点で少なくとも33歳に達しており、それまでに16.6%が警察に検挙された経 験が1回以上ありました。
様々な要因を傾向スコアというデータ分析法を使用して調整した結果、毎日1箱以上吸っていた母親と、その子どもの成人後の犯罪検挙に相関があることが立証されました。また母親の喫煙は累犯傾向を高める要因であることも明らかになりました。
教授はこの研究結果は因果関係を立証するものではないが、妊娠中の母親の喫煙が胎児の神経心理学的な欠陥に結びつく生物学的メカニズムに作用している可能性は高いとしています。