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卵巣年齢に関する誤解と真実 「羊水が腐る……」は酷すぎる表現!

性と生殖

Posted on 2012.8.16

 



ホルモン年齢、卵巣年齢、妊娠力……、聞きかじりの間違った知識に踊らされるよりも、わからないことがあったらいつでも相談できる産婦人科の医師をかかりつけに持つこと。それが女性らしさを磨き、若さと健康を保つ秘訣だ。


「羊水が腐る……」は酷すぎる表現

以前、深夜のラジオ番組で20代の女性歌手が「35歳を過ぎるとお母さんの羊水が腐る」という主旨の発言をしたことで芸能活動を自粛、涙ながらに謝罪した騒動があった。
不 妊に悩む女性、さまざまな事情で子供を産めない女性を何人も取材してきた立場からみると、あまりにデリカシーのない残酷な表現だが、それ以上に危険なの は、女性=自分の体に無知すぎること! この女性歌手を批判するマスコミも「卵巣年齢」などというおかしな言葉を使い、女性たちを惑わしている。
年齢とともに卵子の数は減っていく
女性は母親の胎内にいる胎児のとき、既に卵巣の中に600万~700万の卵子のもとになる卵母細胞がある。出生時には100万~ 200万個に減り、卵母細胞は女性の成長とともに減り続け、思春期を迎えるころには30万個ほどになる。
月 経が始まると1回の月経ごとに1個の卵子が排卵されるので、女性の一生の月経回数と同じ約400個が成熟した卵子となる。卵母細胞は胎児のときから細胞分 裂を休止して冬眠状態にある細胞。この細胞の数が閉経に近づくにつれて急速に減少し、閉経とともに卵母細胞は消失する。

卵巣年齢をどう理解するか?

 

高齢出産が増える中、卵巣年齢検査が注目されている。「医学的には『AMH(アンチミューラリアンホルモン)』『抗ミューラー管ホルモン』 と言って、発育途中の卵胞の周りにある細胞から分泌されるホルモンで、それを測ることが最近できるようになりました」と説明する産婦人科医の宗田聡先生。
AMH値が高ければ、発育途中の卵胞が多い可能性、AMH値が低ければ、発育卵胞の数が少ない可能性があり、AMH値の年齢変化を見ると、30歳頃から急速に低下しているのがわかる。