コラムColumn

現代臨書展と熊峰先生と上海万博

書道

Posted on 2009.12.31

2009年という年は、2008年に書道を25年ぶりに再開した私に取って記念すべき年となりました。
前半でいただいた21世紀国際書展の優秀賞に続いて、年末に第42回現代臨書展で佳作をいただきました。
賞をいただいたいのは『唐大宋 温泉銘』という皇帝直筆の石碑の臨書です。
私は創作よりも何より臨書、臨書、臨書、臨書が大好きなので、初の出品で入選して、さらにこの賞をいただけたことは本当にうれしいです。

昔の偉人の残した達筆な文字を模写している時間は、私に取って宝物。澄んだ空気の森の中を散歩しているような、キレイな滝のそばで呼吸しているような、サンゴ礁の美しい海でシュノーケリングしているような…そんな幸せで原始的な気分になるのです。

柔らかい筆を真っ白い半紙に、ていねいに丁寧に滑らしていく快感といったら、喩えようがありません!
 

それもこれも、2008年に出会った恩師、熊峰(ユーホウ)先生のおかげ。ありがとう、熊峰先生!
そう言えば熊峰先生のアトリエ、(TBSの『ぴったんこカンカン』でも紹介されたみたいです)。

そして、熊峰先生は、現在、中国に帰国中。

来年開催される上海万博の日本館の式典で、素晴らしい書のパフォーマンスを披露しました。



中国に出発する前日、クリスマスイブの12月24日、2009年最後の熊峰先生のレッスンで、
先生が上海で行う書のパフォーマンスの練習風景を見せてくださって、ますます書道熱が上がってしまいました。

12月26日の本番で書かれた作品は24日の練習時よりもさらにさらに進化して、練り上げられた細部の筆運びの美しさと、その場の熊峰先生の高揚感が伝わってくる、日本人には真似できない気品にあふれ、繊細なのに、豪放で大胆でもある魅力いっぱいの作品でした。

一度書道の世界を離れてしまい、25年ものブランクがあったけれど、それが逆に「書道を書きたい!」というエネルギーになっているのかもしれません。

2010年も頑張ります!

そして将来は着物姿でヨーロッパの街角で書道パフォーマンスがしたい!!