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痔?大腸がん?血便が出たとき

日本人の大腸がんが増えています。特に女性の大腸がん患者は急増中。

便に血が混じっていたり、肛門からの出血は、大腸の異常の兆候です。また痔の症状や食べたものの影響と軽く考えて、見逃してしまいがちなので、自分で判断せずに、早めに医師に相談しましょう。 

■     血便、下血がある

血液が混ざった便や、血液が付着した便、便に混ざった血液が変色して黒褐色になった便、肛門から血液が出るなどの状態を血便といい、より鮮やかな赤い色の血液が便に混ざっているときは、肛門に近い部分からの出血が疑われ、黒く変色している場合は、消化器上部など口に近い部分からの出血が疑われます。血便や下血は、便秘や下痢を繰り返したり、腹痛、体重減少をともなうものもありますが、大腸ポリープなどは無症状のことが多く、排便時にしっかりと便を観察したり、定期的に検査をすることが大切です。大腸ポリープ、大腸がん、痔、直腸がんなど、さまざまな病気が想定されますから注意しましょう。

■ 血便が出たときの検査

・免疫便潜血反応検査…腸からの出血の有無を調べる検査で、抗体を用いて便の中にヘモグロビンが混入しているか否かを調べます。

・直腸指診…医師が直腸に指を入れて直腸の弾力性や腫瘍などの有無を調べる検査で、直腸がんの約半数は直腸指診でわかります。男性の場合は前立腺の異常も同時に見ることができます。

・大腸内視鏡検査…肛門から小型カメラのついたファイバースコープを入れて、直腸から大腸の内壁を観察する検査です。検査だけでなく、ポリープの切除や細胞組織検査として、気になる部分の組織を採取することもあります。

 

 

・大腸CT検査…腹部にX線を当てて大腸のようすを撮影し、それをもとにコンピュータが画像処理して詳細な検査を行います。体へのダメージが少なく、検査時間も10分程度で、内視鏡による見落としを防ぎ、ポリープやがんの有無を調べることができます。

・直腸X線検査…造影剤を用いたX線検査で、肛門からバリウムなどの造影剤を入れて大腸を膨らませながらX線撮影を行います。より詳しい直腸内の画像や腫瘍などの大きさを調べるのに用います。

・直腸鏡検査…医師が肛門から直腸鏡という20㎝ほどの専用の器具を挿入して、直腸の異常を調べます。

・肛門鏡検査…医師が肛門から肛門鏡という10㎝ほどの器具を挿入して、肛門の異常を調べます。

 

 

便秘と下痢で腸や肛門を老化させないで!

取材で肛門科のドクターに現代人の便秘と痔について取材しました。

1年を通じて、肛門や直腸、大腸の調子が悪いという患者さんは多いそうです。

でも特に寒くなって運動不足が続き、さらに飲み会シーズンになると、食べる量やお酒の量が増えるので、排便のリズムが狂って、便秘、下痢、痔になる人が多くなります。仕事が忙しくなって、ゆっくりトイレに入る暇もなく、会議が続いて、座ってばかりいると、腸や肛門の血行が悪くなり、さらに症状を悪化させます。

こうして悪いことが重なると、病気が慢性化して、知らないうちに、ポリープや直腸憩室、腫瘍などができてしまい、気がついたときには大腸がん・・・などというケースも少なくないそうです。

腸や肛門に炎症を起こしたり腫瘍ができたりするのは、下痢や便秘が大きな原因なので、これらを予防するための排便習慣をしっかり身につけましょう。

ポイントは、以下のとおりです。

①便意を感じたら、すぐにトイレに行くようにして、我慢しない。

②トイレで息むのは2、3分にして、肛門を傷つけないように、あまり長い間息まない。

③「食べたら出る」を基本に、毎食後トイレに行くようにする。

④洗浄便座の水圧に頼って排便しない。(洗浄便座がないと排便できなくならないようにする)

⑤洗浄便座はあまり強い水圧で使わない。

⑥排便後にお尻をトイレットペーパーでこすりすぎない。

さらに、食習慣については、次のことに注意しましょう。

食物繊維の多い野菜などを積極的に食べる。

②腸の善玉菌を増やすように乳製品などを習慣的に食べる。

③特に、アルコールをいっぱい飲んだ後や、風邪などで抗生物質をのんだ後は、腸内の善玉菌が減って、便秘や下痢を起こしやすいので、注意する。

④極端なダイエットをして、便の量を減らさない。

⑤水分をしっかりと摂る。

脳の衰えは記憶と気力から

2008年5月に全国の40~60代の男女600人を対象に行った調査によると、脳の衰えを最も実感する出来事は次の通りでした。

1 人の名前が出てこない  78.5%
2 知っている漢字が書けない  46.8%
3 ものをどこにしまったか忘れてしまう  40.2%
4 映画のタイトルが思い出せない  34.0%
5 集中力がなくなった  30.5%
6 昨日食べたものが思い出せない  16.8%
7 注意力がなくなった  16.7%
8 歌詞を忘れて歌えなくなる  14.0%
9 財布や携帯をよく探すことがある 14.0%
10 短気になる・些細なことでもすぐ怒るようになる 13.8%

このように「記憶力の低下」とともに集中力など「気力の低下」も脳の老化のサインと考えられているようです。

一般的に脳の機能が低下するのは40代頃からといわれています。脳で記憶を司る「海馬」は50代頃から少しずつ萎縮が始まります。

また女性は女性ホルモンのエストロゲンが脳の働きをバランスよくして、海馬の機能を高めたり、脳のシミができるのを抑制する働きを持ちますが、40代中ごろからエストロゲンの分泌が減ることで、脳の機能も衰え始めます。

それだけでなく、上記の1~10のような現象を起こすことで、人間関係が気まずくなったり夫婦喧嘩をしてしまうなどの問題は、回答者の26.8%、およそ4人に1人が経験しているのです。

脳の老化を少しでも食い止めて、健康的に暮らすためには、脳が栄養不足にならないように心がけることが大切です。

「脳の神経細胞のもと」になるのは必須脂肪酸で、特に今注目されているn-3系(ベニ花油、コーン油、レバー・たまごなど)や n-6系(シソ油・アマニ油・サバ・イワシ・マグロなど)に含まれています。

安達ママの609万円アンチエイジング

 

安達ママこと、安達有里さん(51歳)が、20代のボディを目指して609万円の若返り全身整形をしたそうです。

歯の入れ替え12本、脂肪吸引、顔のリフトアップと豊胸がメインの手術だったようです。

手術を行ったのは、湘南美容外科・歯科クリニック。HPには、三原じゅん子さんや、椿姫彩菜さんやら、芸能人の体験談がビッシリ。

年に1人くらいは、芸能ニュースネタに、「暴走する熟女キャラ」が必要のようで、古くは五月みどりさんからデヴィ夫人、花田憲子さんなど、話題を提供してくれる新キャラは、後を絶たず、同姓として「あ~あ、またやっちゃたのお・・・」と、向こう側にいっちゃった彼女たちを痛々しく、そしてちょっぴりうらやましく拝見しています。

ちょっぴりうらやましく・・・とは、やはり年齢とともに華やいだ空気から遠のいて、更年期、閉経、老化、へと一歩一歩、着実に女坂を下っていく(天には昇っていくのですが)我が身を、もう一度、一花咲かせてみたいと、心のどこかに夢を抱いているもの。

だから巷では、美容皮膚科のレーザー使ったシワ取りやら、ケミカルピーリングの美白やら、プラセンタやらボトックスやらという、「メスを使わない」(=親からもらった体を傷つけないという日本人が喜ぶセールス言葉)、プチ整形が大流行。

実際私の友人マダムたちからも、興味深々で、「いいドクター紹介して」「割引券ちょうだい」「モニター、モデルやりたい」などという声が届きます。

みんな結局、今の自分を変えたいわけですよ。でも、なかなかきっかけがないし、家庭もあるし、許されない。その小さなきっかけとして、高級エステや高級化粧品、美容整形などにお金を払うのでしょう。

見た目の整形、若返りって、結局、生き方を見直して、人生に変化を求めているからやってみたいのではないかしら?

だから、ミセスが視聴者の大多数を占めるワイドショーでは、大胆に人生を“整形”しちゃった熟女を取り上げて、「よくやるわねえ」「大胆ねえ」「ちっとも若くないじゃない」などと、思わせつつ、コメンテーターに「スレンダーになって嫌味じゃない若返りですね」「整形してご自身が性格も本当に明るくなりましたね」などと言わせて、視聴者のうらやましさを掘り起こしているのではないかしら。

でも、女は「変身願望」があるうちが華!

化粧だって洋服だって、自分を変身させるための道具でしょう?

ただし、どんな変身をするかで、その人のセンスや頭の中が見えてくるもの。

50歳頃の熟女たちは、閉経という時期を迎えて、見えないところで体が大きく変身します。それを焦って隠すように若返りを求めたり、自分を変えようと必死になると、「熟女の大暴走」になるわけです。

暴走する際には、交通ルールを守って、他人に迷惑をかけないように。

今話題の暴走熟女さんは、身内に迷惑なんじゃないかなあ・・・。がんばれ、家なき子!

夜食は太る

 
「夜食が太る」メカニズムについては、ヒトの体内時計をリセットする役割を持つたんぱく質の一種であるBMAL(ビーマル)1が、脂肪細胞に脂肪をため込む働きも兼ね備えており、しかも午後10時から午前2時ごろに、昼間の約20倍も多くBMAL1が増えて、脂肪がため込まれてしまうことがわかりました。


私たちの体が本来持っている生活リズムは125時間ですが、地球の24時間の概日リズムに合わせるためにBMAL1が、ズレた体内時計をリセットします。

BMAL1は、暗くなると増えて、明るくなると減ります。午後10時から午前2時ごろに最も多く、朝日を浴びる午前6時ごろからどんどん少なくなります。

BMAL1には脂肪細胞に脂肪をため込む働きがあるので、夜食のように深夜に栄養を摂取すると、たちまち脂肪細胞の脂肪としてどんどん蓄えられてしまうのです。

こう考えると、私たちがよくやってしまいがちな「夜遅くまで深酒をして、お腹がすいたので、深夜にラーメンを食べたので、朝食は抜いた」という生活習慣は、最も効率の悪い、太りやすい生き方だと言うことですね。

逆に朝日を浴びてBMAL1の量を減らしてから朝食を食べれば、脂肪細胞をため込まずに済みます。ダイエットには食事時間を管理することも重要です。

30分のウォーキングで脳卒中リスクが40%もダウン

カリフォルニア大学のスティーブン・フーカー教授らの研究によると、1日30分のウォーキングを週に5回、またはジョッギングを週に3回行うと脳卒中のリスクを40%もダウンすることができるそうです。

研究は1970年に集めた46,405人の男性と15,282人の女性を対象に平均18年間ほどの追跡調査を行いました。研究対象になった人々はダラスにあるスポーツ施設でトレッドミルを使ったジョギングやウォーキングなどの有酸素運動を定期的に継続しておこなったそうです。そのうちの男性692人、女性171人が脳卒中になりました。被験者の病歴、食習慣、飲酒、喫煙、BMI、血圧、糖尿病、コレステロール、新血管疾患なども検査した結果、男女の性別に関係なく、習慣的な有酸素運動が脳卒中のリスクを40%も軽減することがわかりました。しかしこの研究は中流以上の収入の安定した白人を対象にしていることを付け加えています。

 

(February22,2008 Hooker, S et al “Cardiorespiratory Fitness as a Predictor of Fatal and Nonfatal Stroke in Asymptomatic Women and Men” ASA Meeting 2008; Abstract 110)

中高年の女性が太る理由

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最近お腹がポッコリしてきた」「食事の量を減らしてもやせない」…など40代になると、
それまでにはない体の変化を感じるもの。
これには,女性ホルモンのエストロゲンが減少することが関係しています。

エストロゲンは女性らしいふっくらと丸みをおびた胸や
ヒップをつくるために適度に皮下脂肪を蓄えてくれるホルモン。
閉経が近づくとエストロゲンの分泌が減り、その影響で、女性も男性のように、
皮下脂肪よりも内臓脂肪がつきやすくなります。

 

加齢にともなう脂肪の割合の変化は、女性の場合、
55歳を境に皮下脂肪が減って内臓脂肪が増え、
45歳のときに体全体の46%だった内臓脂肪が、
65歳になると60%にまで増加するという調査データがあります。

 

中高年女性は、エストロゲンの分泌が減少する閉経を迎えるタイミングで、
皮下脂肪よりも、内臓脂肪が増加しやすくなることを知り、
それまでの食事や運動などの生活習慣を見直すことが、
メタボリックシンドロームや肥満を予防するために重要です。

 

また、筋肉量も40歳頃から毎年約0.5%ずつ減少し、これが基礎代謝量を減らして、
ますますやせにくい体にしてしまうのです。

 

基礎代謝は普通に生活しながら呼吸や体温を調節するのに消費するエネルギー量のこと。
やせやすい体にするには基礎代謝量を高めることが必要で、
そのためには筋肉量を増やして、エネルギーを燃焼しやすい体にする必要があります。

 

ムキムキになりたくないと筋肉質な体をきらう女性も多いですが、
筋肉は食物から吸収した糖をエネルギーに換えて消費し、
余分な脂肪を蓄積させないようにするほか、
血行促進や体温維持にも欠かせない重要な存在です。

 

実際にBMI(体格指数)が高く肥満の人ほど
糖をエネルギーに換える力が弱いことがわかっています。

 

さらに肥満の人とやせ型の人の体質に大きな違いを作り出すのが、脂肪細胞。
脂肪細胞は余分なエネルギーを蓄えるだけでなく、
アディポネクチンやレプチンといった善玉のホルモンをつくる機能を担っています。

 

しかし脂肪細胞の種類によって、働きは大きく異なります。
メタボ検診で注目されている内臓脂肪は、
脂肪細胞のひとつひとつが異常に大きくなりすぎたもの。

 

アディポネクチンやレプチンのような善玉ホルモンの分泌が減少し、
体に悪いダメージを与える悪玉物質の分泌が増えて、血管や細胞を傷つけます。

 

お腹のまわりにつく内臓脂肪は、その名のとおり、
臓器の間の腸間膜に付着します。

 

内蔵の近くに貯蔵されているため、
肥大化した内臓脂肪に蓄えられた中性脂肪は、
肝臓にすばやく取り込まれて、エネルギーとして消費されずに肝臓に溜まり、
肝臓を“フォアグラ状態の脂肪肝”にしてしまいます。

 

一方で皮下脂肪が蓄えた脂肪は、血管を通じてゆっくり時間をかけて
全身の筋肉に運ばれてエネルギーとして消費されるので、
肝臓や筋肉に脂肪を溜め込む性質はありません。

 

内臓脂肪がメタボリックシンドローム、つまり代謝異常を起こす
悪玉の脂肪細胞といわれているのはこれが原因です。

 

前述したとおり、肥大化した脂肪細胞では、
アディポネクチンとそれをうまく働かせるための受容体が
どちらもうまく作れなくなり、脂肪細胞内で炎症が起こります。

 

この炎症によって、悪玉の分泌物(悪玉アディポサイトカイン)がつくられて
血液中に流れ出し、血管や細胞を傷つけたり、インスリンの働きを悪くすることで、
糖尿病高脂血症、高血圧などの生活習慣病や
動脈硬化を悪化させるリスクを高めます。女性ホルモンに守られていた30代までの体質から
ホルモンの減少とともに太りやすい体質に変化することを
知っておくと、肥満やメタボの予防になりそうですね。

 

夏の抜け毛にご用心

髪は若さのシンボル
髪の毛は、人間にとって大切な頭部を、衝撃や紫外線、温度変化などから守るためのものでしたが、文明が発達するうちに、若さや美しさ、ファッションセンスを示すバロメーターとしての役割が大きくなりました。髪は1日に100本ほど抜けて、0.3mmずつのびます。髪の寿命は2~7年ですが、栄養不足やストレスなどで、成長途中の産毛の状態で、脱毛してしまうこともあります。

30歳過ぎから髪の老化が始まる
女性にとって黒髪は若さと美しさの象徴です。まっすぐと伸びた黒髪や、天使の輪を被ったような輝く髪の毛は、女性の憧れです。しかし個人差はありますが30~35歳をピークに髪も老化していきます。/[READ][PARAGRAPH01]

女性ホルモンの減少が原因
女性に多い脱毛の症状は、額の生え際は後退したり薄くならずに、頭頂部を中心に髪が薄くなります。女性ホルモンの分泌が減少することが大きく影響していると考えられており、閉経後に進行することもよく見られます。

ミノキシジルやホルモン治療で改善も
治療には育毛剤のミノキシジルを塗布したり、女性ホルモンを投与することで改善することもあります。

夏は髪を老化させる
夏は特に紫外線で、髪のキューティクルが痛むだけでなく、頭皮も知らないうちに日焼けして紫外線ダメージを受けているので、抜け毛が増えることもあります。

えっ、頭皮にカビ??
また汗をかくことから、皮脂の分泌も増えて、カビ菌が増えてその刺激で、頭皮に炎症を起こしたりします。誰の頭皮にもいるカビ菌のマラセチア菌は、高温多湿を好み、皮脂や老廃物などをえさとして生息します。つまり、このような環境をつくらないことが、マラセチア菌を増やさない方法です。

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老いない理由は筋肉にあり!

エネルギー消費に欠かせない筋肉
体重の約40%を占める筋肉は、骨格、内臓、心臓を動かすだけでなく、糖をエネルギーに変えて消費することで、代謝を促進し、余分な脂肪を蓄積させないように働きます。ほかにも筋肉は、血行促進や体温上昇にも関係しています。
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アディポネクチンと筋肉の関係

最近ではメタボリックシンドロームの予防に関する研究の中心的存在となった「アディポネクチン」(血管の傷を修復して動脈硬化を防ぐホルモン)の分泌が筋肉細胞によって促進されることがわかり、世界中の研究者が、筋肉の新たな働きを発見することに注目しています。
京都府立医科大学教授の吉川敏一さんは「筋肉は老化防止に重要な役割を果たしています。これまでの糖尿病治療などで行われてきた運動療法は、筋肉が正常な代謝に戻すことに有効だということを裏付けています。これから問題になるのは、最適な運動量や運動の種類を個人の身体能力や体調に合わせて決めるかということです」と説明します。
40歳過ぎから減少の一途をたどる筋肉
40歳を過ぎる頃から特別な運動などをしていなければ、筋肉は毎年0.5%ずつ減少していきます。筋肉を増やすためには、軽い運動だけではなく重いウエイトを持ち上げたり、早く走ったりして、筋肉に負荷をかけて一時的に筋肉に“傷”を作る「損傷と修復」を繰り返さなければなりません。
スポーツ選手が自らの肉体を極限まで追い込んでトレーニングをするのは、このような損傷と修復を繰り返して筋肉を鍛えているからです。
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重要な運動マーカー「クレアチンキナーゼ」
従来までの勘や経験で行ってきたスポーツ選手のトレーニングや、病気の治療のための運動療法を、より効果的、科学的に医学の世界に取り入れるためには、その人にとって適切な運動量を判断する「運動マーカー」を発見する必要があり、現在では、その研究が進められています。
すでに用いられている運動マーカーのひとつが、「クレアチンキナーゼ(CPK)」です。CPKは筋肉にある酵素で、激しい運動などで筋細胞が損傷を起こすと、血液中に溶け出す性質を持ちます
より激しい運動をすると、CPKの数値は上昇し、その後運動をやめると48~72時間で平常値に戻ります。
筋肉疲労度を測定しトレーニングに活用
国立スポーツ科学センター副主任研究員で、内科医としてオリンピック選手の健康を管理する小松裕さんも、「CPKは選手たちの筋肉の疲労度を調べるのに有効なマーカーです。普通の人は高くなっても250~300程度ですが、オリンピック選手は1000程度まで上昇するのが普通です。しかしそれ以上の数値になれば、、休息をとるようにアドバイスします。CPKは自分が筋肉量を増やすために無理なく適切に運動しているかどうかを確認するためには、有効なデータです」とCPKがオリンピック選手のトレーニングや体調管理に役立っていることを説明します。
ただし、CPKの数値や筋肉の疲労度についても個人差が大きいので、ひとりの被験者を時系列的に何度か測定したデータをもとに、運動量を決めることが理想なのだそうです。
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阪神金本選手のケーススタディ

京都府立医科大学の吉川教授は、新たな運動マーカーの発見や運動効果の医学的な実証のために、2年前から阪神タイガース金本知憲外野手(39歳)の血液検査など、基礎データをもとに、適切な運動量や食事メニューなどの指導を続けています。
その結果、金本選手の血管年齢、筋肉年齢は20代に若返り、成長ホルモンも1年前に比べて2倍近くも多く分泌されるようになり、先日も2000本安打と400号ホームランという偉業を達成しました。
さらに金本選手は、バッターにとって生命線でもある動体視力も改善されて、現在までの野手の最高齢出場記録である45歳を大幅に上回る「50歳現役」をめざしているそうです。
アンチエイジングの可能性を広げる
吉川教授は「金本選手の指導結果をもとに、医学の世界にオーダーメイドな運動療法を取り入れて、従来までの治療法の見直しや、新たなアンチエイジングの可能性を研究していきたい」と今後の抱負を語ってくれました。

むくみ脚を解消して美脚&エイジレスビューティーをめざそう!

脚がむくむ理由

脚のむくみはほとんどの女性が持つ悩み。ではなぜ脚がむくむのでしょうか?その原因はリンパ管にあります。

リンパ管は不要な水分と老廃物を排出するための下水道のような役割をします。

しかし、いくつかの原因でうまく余分な水分を排出できなくなると、細胞と細胞の間に水分が溜まリ、これがむくみを引き起こします。

リンパ管の流れを悪くして、むくみを引き起こす原因には、次のようなものがあります。

脚のむくみの原因

  1. 長時間立ちっぱなしでいたり、座りっぱなしでいたり、同じ姿勢をとリ続ける。
  2. 水分を過剰に摂る。
  3. 冷え性で血行が悪い。
  4. 運動不足。

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夏にむくみやすい理由

今年はミニスカートやホットパンツなど脚見せファッションが大流行。

それなのに、夏は脚がむくみやすいと思いませんか?
その理由にはこんなことが考えられます。

夏にむくみ脚になる原因

  1. 暑くて水分を摂リ過ぎてしまう。
  2. 冷たい食べ物や飲み物、体の中が冷えて、代謝が悪い。
  3. 冷房と外気の暑さで、体温調節機能がうまく働いていない。
  4. 夏はストッキングや靴下をはかないので、脚を圧迫するものがなく、水分が溜まりやすい。

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年齢とともにむくみやすくなる理由

また、年齢を重ねるごとにむくみの症状は悪化します。
その理由は以下の通りです。

加齢とむくみの関係

  1. 女性ホルモンの分泌が減り、太りやすくなって、脂肪細胞が増えて肥大化して、リンパ管や血管の流れが悪くなる。
  2. 血管内部に老廃物が溜まり、血液の流れが悪くなる。
  3. 運動不足。
  4. 更年期障害などで自律神経の働きが悪くなる。

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美脚はエイジレスビューティーの必須アイテム

スラリとしたキレイな脚は、健康で若々しい印象を与えてくれる、年齢不詳のエイジレス美女になるための大切な武器です。

脚のむくみの原因になるライフスタイルを見直して、いくつになっても美脚をキープするのがアンチエイジングにとって大切なポイント。

美脚をキープする7つのポイント

  1. 1時間に1回、5分程度は体を動かして、血液やリンパの流れを活発にする。
  2. 必要以上に水が飲みたくならないように、塩分の摂りすぎに注意する。
  3. アルコールを分解するのに水が必要になるので、お酒を飲みすぎない。
  4. 冷房や冷たい食べ物で、体を冷やさないようにする。
  5. 水分の代謝を促進するカリウムが豊富な野菜(キュウリ、トウモロコシ、ソラマメ、ホウレン草、海藻類、キノコ類)やフルーツ(バナナ、キウイ、スイカ)を多めに摂る。
  6. ゆっくりと入浴する。特に湯船にしっかりと浸かって、水圧で体を圧迫し、血流とリンパの流れを改善する。
  7. 脚を心臓よりも高い位置にして寝る。

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